グループホームで働くときに大切なこと

グループホームの別名は、認知症対応型共同生活介護です。
要介護度が2以上である人が、1ユニットに5~9人で共同生活をしている施設のことを指します。
グループホームで働く職員は、介護職経験未経験者や無資格者でも働ける施設が多いのが特徴ですが、利用者に寄り添った介護をしなければならないので、経験者が求められるケースが少なくないようです。
また、常駐している介護職員は少人数で、利用者の担当が決まっている場合が多いのも特徴です。

ちなみに、このような介護施設には、利用者3人に対して介護職員を最低1人、夜間は常時1人以上配置しなければならない決まりになっています。
しかし、施設によっては人手が足りず、思ったような介護ができていないケースもあるようなので、入職前には職員の数を確認するようにしましょう。
そうすることで、残業の頻度を減らしたり、手厚い介護が行えるようになるからです。

それから、認知症の人をお世話することは、経験がないと不安に感じる人もいるかもしれませんが、無資格からでもスタートできることからもわかるように、特別なスキルを求められるわけではありません。
人の気持ちを察する優しさと忍耐強さがあれば大丈夫です。
ただし、認知症の基本的な知識は頭に入れておくといいでしょう。

認知症は、認知機能が低下することで引き起こされ、記憶障害や見当識障害、実行機能障害などと、それに付随して行動及び心理症状に支障が出るそうです。
中には、周囲にとって迷惑な行動を取ってしまうこともありますが、強い不安や自尊心の低下などが原因になっているのです。
そのため、介護職員は、何が本人を不安にさせているのかを考え、一人ひとりの心に寄り添う必要があります。
適切なケアによって、症状が抑えられる可能性もあるので、思いやりと共感力のある人に適した職場と言えそうです。